「水泳は力を入れるほど速くなる?実は『力を抜く』ことも大切!」

「もっと速く泳ぎたい!」
そう思うと、つい腕や脚に力を入れて、一生懸命水をかこうとしてしまいませんか?
水泳ではもちろん、水をかいたり、キックをしたりするための力は必要です。
でも実は、ずっと全身に力を入れて泳ぐことが、速く、楽に泳ぐことにつながるとは限りません。
むしろ上手に泳ぐためには、必要なところで力を使い、必要のないところでは「力を抜く」こともとても大切です。
今回は、水泳と「力を抜くこと」の関係についてご紹介します。
① 力が入りすぎると、身体が動きにくくなる
「頑張って泳ごう!」と思うほど、肩や首、腕、脚など、身体全体に力が入ってしまうことがあります。
ところが、身体がガチガチになると、腕をスムーズに動かしたり、身体を自然に回したりすることが難しくなります。
クロールでは、腕を大きく動かしたり、身体を左右にローリングさせたりと、しなやかな動きが必要です。
必要以上に力が入っていると、その動きを自分自身で邪魔してしまうことがあります。
② 力を入れすぎると、疲れやすくなる
最初は勢いよく泳げても、すぐに疲れてしまう。
25mの途中から急に泳ぎが苦しくなる。
そんなときは、泳ぎ方だけではなく「力の入り方」も確認してみるとよいかもしれません。
最初から最後まで全身に力を入れて泳いでいると、それだけたくさんのエネルギーを使います。
肩や腕に余分な力が入ったままでは、呼吸もしにくくなり、泳ぎのリズムが崩れてしまうこともあります。
長く楽に泳ぐためには、「頑張り続ける」のではなく、必要のない力を抜きながら泳ぐことも大切です。
③ 「力を抜く」=何もしない、ではありません
「力を抜いて泳ごう」と聞くと、
「じゃあ、力を入れなくてもいいの?」
と思うかもしれません。
もちろん、そうではありません。
水を後ろへ押すときや、身体を前へ進めるためには、必要な力があります。
大切なのは、ずっと全身に100%の力を入れるのではなく、「必要なときに必要な力を使う」ことです。
水をしっかり捉えるところでは力を使う。
その一方で、肩や首など、力を入れる必要のないところはリラックスする。
この「力を入れる・抜く」のバランスが、スムーズな泳ぎにつながっていきます。
④ 水に身体を預ける感覚も大切
水泳は、陸上とは違い、水に身体を支えてもらいながら行うスポーツです。
「沈みたくない」と思って身体に力を入れすぎると、かえって自然に浮く感覚をつかみにくくなることがあります。
ここでも大切になるのが、第1週でご紹介した「浮くこと・けのび」です。
水に浮く感覚を知り、余分な力を少しずつ抜けるようになると、水の中での身体の使い方も変わってきます。
水と戦うように泳ぐのではなく、水を上手に利用しながら進んでいく。
これも、水泳が上達していくうえで大切な感覚のひとつです。
⑤ 「頑張っているのに疲れる」ときこそ見直してみよう
腕も一生懸命回している。
バタ足もたくさんしている。
それなのに、なかなか進まない、すぐに疲れてしまう。
そんなとき、「もっと頑張る」だけが答えではありません。
肩に力が入りすぎていないかな?
呼吸のときに身体が固まっていないかな?
腕や脚を必要以上に速く動かしていないかな?
一度「どこに力が入っているのか」を確認してみると、泳ぎが変わるきっかけになることがあります。
上手に泳ぐための「力加減」を身につけよう
水泳では、
「浮く」
「進む」
「呼吸する」
といった一つひとつの動きをつなげながら泳いでいきます。
そして、そのすべてに関係しているのが身体の力加減です。
力を入れるところと、抜くところ。
そのバランスが少しずつ分かってくると、今までよりも楽に身体を動かせるようになり、泳ぎのリズムも整いやすくなります。
「力いっぱい泳ぐ」から、
「水を感じながら泳ぐ」へ。
Mika’s Private Swimming Lessonでは、一人ひとりの泳ぎを見ながら、身体の使い方や力の入り方も確認し、それぞれに合った練習を行っています。
力を抜くことも、水泳の大切な技術のひとつ。
焦らず一つずつ身につけながら、楽に、気持ちよく泳げる感覚につなげていきましょう。